2017-07-27

子ども同士のケンカ発生!親はどこまで関わる?

「子供のケンカに親が出る」にならないタイミングとは?

昔から親の子育ての間違いを揶揄する言葉として「子供のケンカに親が出る」という言葉があります。
これは子供というのは本来ケンカを通して人間関係や相手への攻撃の加減を知るものであるのに、親が我が子可愛さから勝手に味方を買って出ることで、その貴重な教育の機会を奪ってしまうことを言います。

または子供同士のケンカというのはそもそも大人の目から見てくだらない理由が発端になっているものなのに、それを大人が真面目に受け取って激高するのは愚かなことだという意味も含んでいます。

そうは言っても、かわいい我が子が他の子供とケンカをして怪我をしたり、本来自分のものであるはずのものを横取りされていたりするのを見るのはつらいもので、つい口を挟みたくなってしまいます。

例えば1~2歳くらいの我が子が年長の体の大きな子にいじめられているような場合には、親としてきちんと仲裁をして守ってあげるべきでしょう。

その場合はかっとなって感情的に相手の子供を責めるのではなく、冷静にその場をおさめて公平な仲裁をすれば特に問題はありません。

問題なのは同じ保育園や同じ年代同士のケンカとして起こった場合です。
ケンカが起こる原因を一部始終親が見ていればまだよいのですが、ある程度子供も大きくなってくると、親の目の届かないところで子供同士の人間関係を築くようになります。

そうなると保育園や幼稚園から帰ってきたときに知らない傷がついていたり、泣きながら帰ってきたりといったことが起こります。

まずは事実確認をして冷静に対処を

もし子供が自分の知らないところで何らかのトラブルに巻き込まれ、落ち込んだり悲しんだりしていたら、まずは話を聞いてあげるようにしましょう。

このとき「誰がやったの!」「何をしたの!」といった感情的な態度を見せてしまうと、子供はかえって萎縮して事実を隠したり、嘘を言って誤魔化そうとしてしまいます。

親は自分としては公正な態度をとっているつもりでも、子供からはしっかり本心が見抜かれてしまっています。

ちょっと賢い子供であれば、真実をそのまま言うよりも親が安心する嘘をついた方が場が収まってよいということに気づきます。

感情的にケンカの話を聞き出し、それに激高して相手の家に殴り込むようなことをすると子供は誤った意味で自分自身への庇護を意識することになります。

子供が事実を隠そうとしたときにはまずは気持ちに共感して寄り添うようにし、そこからじっくり話を引き出すようにしていきましょう。

子供に怪我をさせた人が特定できたら、いきなり責めるのではなく「うちの子とケンカしたみたいなんだけど怪我させてない?」といった間接的な言い方で相手の親に聞いてみるのがよい方法です。