甘いものを子供に与えるときの注意点
子供は甘いお菓子が大好きです。
お祝いやご褒美のときにはとても喜んで食べられるお菓子類ですが、普段からたくさん食べさせるというのはあまり健康上よくありません。
子供の健康と砂糖の関係についての研究も進められており、あまりにも早い時期から強い甘みのあるお菓子をあげる習慣をつけてしまうと、本来必要な栄養分を摂取することができず発育に影響が出てきてしまいます。
中でも特に注意をしたいのがチョコレートです。
チョコレートは甘みの強いお菓子の代表的な存在となっており、砂糖の他にも刺激の強いカカオマスなどが多く含まれています。
母乳や生まれて間もない時期に食べるお菓子であるベビーせんべいやたまごボーロといったものと比べて、チョコレートを口にしたときの刺激は大変に強く、一粒食べただけでも口の中に甘みが長く残ります。
親としてもチョコレートをあげたときに喜ぶ子供の顔が見たいがためについつい多めに与えてしまうところですが、チョコレートは非常にカロリーの高い食品です。
大人と同じつもりでたくさん食べてしまうと、子供の小さな胃はたちまちお腹いっぱいになってしまい、本来の食事までお腹が減らないということも起こってしまいます。
子供の食事は発育を決める非常に重要な要素となりますので、カロリーのみを摂取することになるチョコレートではその他のビタミンやミネラル、タンパク質を補うことができません。
理想的には3歳からでも実行は難しい
子供にチョコレートを与えるタイミングですが、できれば3歳以降とするのが望ましいとされています。
しかし3歳からがよいという情報は比較的よく知られてはいても、実際に3歳まで我慢させることができていた家庭は少ないようです。
本来ならば小学生になる7歳までは我慢してもらいたいという研究者もいるのですが、さすがにそこまで与えずにいられる親はほぼ見られません。
3歳は一般的には保育園や幼稚園に入園する時期であるので、おやつとしても出されることがあるでしょう。
早い子供では1歳くらいからもう食べ始めている子供もいるのでデビューの時期は家庭によって異なります。
小さいうちからチョコレートを食べると、どうしても食べ方が上手ではないため口もとがベトベトになってしまったり服が汚れたりします。
また、弱い乳歯しかない幼児はチョコレートのような甘みの強い食べ物を口にしたときに虫歯を起こしやすいものです。
チョコレートを食べたあとにはしっかり歯磨きをするように、子供にあらかじめ教えておく方がよいと言えます。
ある程度大きくなってからでも、チョコレートは毎日のように与えるのではなく、だいたい1週間に1回くらいにとどめておいた方がよいでしょう。