2017-10-30

一人っ子のメリット・デメリットを考えよう

一人っ子は「かわいそう」!?

少子化が伝えられるようになってきた現代においては、子供1人の家庭もまったく珍しくなくなりました。
今の親の親世代やそのまた親の世代では、1つの家庭で生活をする兄弟の数が多くいるのが当然であったため、一人っ子家庭に不自然さを感じることもあるでしょう。

逆に自分が一人っ子として育った人は兄弟がたくさんいる家庭はうらやましいと感じることもあるようで、夫婦が話し合って一人っ子にしている家庭に対してなぜ作らないのかという質問をしたり「かわいそう」と勝手な気持ちをぶつけられたりします。

先に結論を言うと、子供の数が多くても少なくても、成長によい・悪いは一概に決まるものではありません。
大切なのはそれぞれの環境に応じて親が適切なフォローをしてあげるということなので、子供の数が多くても少なくてもきちんと一人ずつ個性を見ながら接してあげたいですね。

とはいえ子供時代をどのように過ごしたかが、大人になってからの心理面に大きな影響を与えるということは間違いありません。

ですので、兄弟の数によってどういった心理面の違いが生まれるかをあらかじめ傾向として知っておき、デメリット部分をフォローしてあげるようにしましょう。

兄弟でケンカがないことによる影響

一人っ子家庭の最大の特徴は「兄弟でのケンカがない」ということです。
同じ子供という立場の人間が近い距離で生活していると、どうしても持ち物の所有について争いが起こったり、ライバル心からいさかいが起こりがちになります。

年齢が離れていてもそうした気持ちはあまり変化がないばかりか、逆に年の離れた関係だからこそ起こるケンカもあったりします。

おもちゃやおやつ等を取り合うことがない一人っ子家庭においては、あまり人と競ってでも自分のものにしたいというハングリーさがなく、比較的気前がよく育つことが多いようです。

一方で、自宅で遊ぶときに一緒にやってくれる相手が大人しかいないことから、精神的に早熟になったり、もしくは自分は常に子供であるという立場に慣れて自らリーダーシップをとらない子供になってしまいがちです。

周囲の顔色を見ながらではなく自分の好きなように遊びや食事ができることから、きちんと生活習慣を守れるように教育していけば、よい意味でのマイペースさを身に着けることが出来るでしょう。

親としても他の兄弟と比較することがないため、本人のやりたいことを積極的に受け入れたり、教育や趣味を自由にさせることがよくあります。

一人っ子を育てるときには親がしっかり子供のことを見てあげて、他の子供と比較するのではなく、その子ならではの良さを育ててあげるようにしたいですね。